カテゴリー: HEALTH

  • [Health] 病気で増えるエクソソーム [2023/02/06]

    [Health] 病気で増えるエクソソーム [2023/02/06]

    エクソソーム

    人を含む動物の細胞は,細胞膜という膜で覆われています.エクソソーム (exosome)は,その細胞膜から細胞の外に向けてある種の内容物を包含する形で,バルーンのようにして飛び出ていきます.

    すなわち,エクソソームの表面の組成は,親の細胞の組成と同一成分なります.

    エクソソームの大きさは,100nm (0.1μm,1万分の1mm)で,一般の細胞の大きさは,10~100μmと比較すると,1/100~1/1000程度になります*2.

    病気になると体内のエクソソーム数が増えるといわれています.

    例えば,がん細胞が放出するエクソソームは,がん転移に関わっており,正常な組織の細胞に取り付いて,融合機構を介してエクソソームの内容物がその正常細胞内に注入されます.これにより,がんにとって有利なような影響を正常細胞に与えます.例えば,正常細胞を自滅させるような命令を出し,死滅して空いた空間にがん細胞が取り付き易くすることで,がん転移が完成するとのことです*2.

    *1, 健康を支える「エクソソーム」とは?その働きと効果、病気との関連性 – NHK – (2021/11/15)

    https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_607.html

    *2, Studying Cells – Cell Size – LibreTexts BIOLOGY –

    https://bio.libretexts.org/Bookshelves/Introductory_and_General_Biology/Book%3A_General_Biology_%28Boundless%29/04%3A_Cell_Structure/4.04%3A_Studying_Cells_-_Cell_Size

    医薬品への応用

    エクソソーム医薬品の開発が近年進められています.これについては,また,調査していずれ報告します.

    エクソソームによる新規DDSキャリアの開発 – J-Stage -(2020)

    chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.jstage.jst.go.jp/article/dds/35/1/35_35/_pdf

    編集履歴

    2023/02/06 Mr. Harikiri

  • [用語] 抗体 [health] [2022/09/04]

    [用語] 抗体 [health] [2022/09/04]

    抗体; Antibody

    1. 免疫防御の最前線として抗体の役割は大きい
    2. 抗体の種類
      1. IgG; Immunoglobulin G, 分子量150kDa,分子形状は,Y字で結合部位はYの先端部分の2か所
      2. IgA; Immunoglobulin A, 分子形状は2つのIgGのしっぽをつなげた形,分子量はIgGの2倍
      1. IgM; Immunoglobulin M,分子量はIgGの5倍もしくは6倍, 分子形状はIgGのしっぽの部分を束ねた花形.
      2. IgE; Immunoglobulin E
      3. IgD; Immunoglobulin D

    抗体精製をマスターしよう (1) -cytiva-

    https://www.cytivalifesciences.co.jp/newsletter/biodirect_mail/technical_tips/tips63.html

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    2022/09/04, Mr. Harikiri
  • [用語] pDC; plasmacytoid dendritic cell; 形質細胞様樹状細胞 [Health] [2022/09/04]

    [用語] pDC; plasmacytoid dendritic cell; 形質細胞様樹状細胞 [Health] [2022/09/04]

    pDC

    1. 細胞の名前
    2. 形質細胞様樹上細胞,のこと
    3. I型インターフェロンを産生する

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    2022/09/04, Mr. Harikiri
  • [用語] PAD; Peptidylarginine deiminase  [Health] [2022/09/04]

    [用語] PAD; Peptidylarginine deiminase [Health] [2022/09/04]

    PAD; Peptidylarginine deiminase

    1. 酵素名
    2. タンパク質をシトルリン化させる酵素である
    3. PADにはいくつかの種類がある
    4. 特にPAD4では,シトルリン化したタンパク質は,抗原性が高まり抗体が作られ,そのシトルリン化タンパク質と免疫反応することで自己免疫疾患を起こし,関節リウマチ (RA)を発症するとされる.

    関節リウマチ原因タンパク質PAD4の構造生物学

    Structural Biology of Peptidylarginine Deiminase 4 (PAD4) Associated with Rheumatoid Arthritis –

    https://user.spring8.or.jp/sp8info/?p=2650

    編集履歴

    2022/09/04, Mr. Harikiri
  • [用語] VMS; Vasomotor Symptoms  [Health] [2022/09/04]

    [用語] VMS; Vasomotor Symptoms [Health] [2022/09/04]

    VMS; Vasomotor Symptoms

    1. 疾病名
    2. 更年期に伴う血管運動神経症状

    リアルワールドエビデンスに基づく更年期に伴う血管運動神経症状に関する新たな知見 – BtoBプラットフォーム業界ch –

    https://b2b-ch.infomart.co.jp/news/detail.page?IMNEWS1=2175788

    編集履歴

    2022/09/04, Mr. Harikiri
  • [用語] RA ; リウマチ[2022/09/03]

    [用語] RA ; リウマチ[2022/09/03]

    RA

    1. 疾病名
    2. RA; rheumatoid arthritis; 関節リウマチ
    3. RAでは,免疫異常により関節の炎症が起こり関節の痛みや腫れが生じます.これは自己免疫疾患といいます。
    4. 因みに,「変形性関節症; OA; Osteoarthritis」とRAは間違えやすい病気です.
    5. 治療薬としてはステロイド抗体医薬などがあります。
    6. 抗体医薬が効果が高いと言われています。
    7. 詳しくはリウマチ情報センターをご参照ください。

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    2022/09/04, Mr. Harikiri
  • [用語] シトルリン化 [Biotech] [2022/09/03]

    [用語] シトルリン化 [Biotech] [2022/09/03]

    シトルリン化

    アミノ酸のアルギニンにおいてHNがOに転換させる反応

    シトルリン化

    https://ja.wikipedia.org/wiki/シトルリン化

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    2022/09/03, Mr. Harikiri
  • [健康] タイレノールの効能; 解熱/低い副作用 – 新型コロナワクチンの発熱時の解熱剤としても使用できます [2022/03/12]

    [健康] タイレノールの効能; 解熱/低い副作用 – 新型コロナワクチンの発熱時の解熱剤としても使用できます [2022/03/12]

    タイレノール

    アセトアミノフェンが主成分です。

    インフルエンザ感染の発熱にも胃腸への負担も少なく副作用が低いためよく使われる解熱剤です。

    Mr. Harikiriは、今回の新型コロナワクチン摂取による3回の発熱時、いずれも解熱に使いました(2021/07 ~ 2022/03)。

    成分

    アセトアミノフェン

    タイレノール

    https://www.tylenol.jp/products-tylenol

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    2022/03/12, Mr. Harikiri

    2023/11/28 文言整備

  • [健康] 新型コロナウイルス感染後の後遺症について

    [健康] 新型コロナウイルス感染後の後遺症について

    はじめに

    主な、Covid-19の後遺症は以下の項目が挙げられます。これらは、風邪やインフルエンザと同じように考えてはいけない特筆すべき症状であると専門家は述べています。

    特に、PASCに苦しみ患者さんの問題は深刻です。長期に及ぶ副作用を英語でLong Covidといいます.

    PASC : post-acute sequelae SARS-CoV-2 infection

    症状による定義

    英国の国立衛生研究所(National Institute for Health Research)がコロナ後遺症をLong COVIDと呼び、PASCとも言います。

    英国の国立衛生研究所(National Institute for Health Research)がコロナ後遺症をLong COVIDと呼び(2021/05現在)、下記の病態が複雑に絡み合ったものと定義付けている。

    1. 急性期症状の遷延

    急性期症状が遷延する「持続型」。

    呼吸苦、咳嗽、喀痰 (肺の器質化、線維化などがその原因と推定)

    嗅覚障害や味覚障害

    2. ウイルス後疲労症候群(post-viral fatigue syndrome)

    回復後に出現する症状。

    脱毛、記憶障害、睡眠障害、集中力低下

    感染による肉体的精神的ストレスによって起きている可能性が指摘。

    3. 集中治療後症候群(post intensive care syndrome: PICS) 

    集中治療室での治療後に生じる身体障害・認知機能障害・精神の障害。

    4. 心臓や脳への影響

    脳では髄膜炎や脳炎、心臓では心筋炎や心房細動など。

    持続期間による定義

    • 英国のNational Institute for Health and Care Excellence
      1. Acute COVID-19
        • 発症から4週間以内、
      2. Ongoing symptomatic COVID-19
        • 発症から4~12週間、
      3. Post-COVID-19 syndrome
        • 発症から12週以降の3つに分類。
    • 米国疾病予防センター(CDC)
      1. 4週間以上続く症状をpost-COVID Conditionsと呼ぶことを提案。

    感染機序と後遺症

    新型コロナウイルスにはスパイク (spike)と呼ばれるタンパク質ウイルス表面にあり、それは突起状になっていて、感染対象の細胞表面にあるACE2と呼ばれるタンパク質でできた受容体である構造分子に結合する。

    結合した後、細胞内に侵入・増殖することで、細胞を疲弊させて細胞の集合体である体組織を障害します。ACE2の分布は特に肺、脳、鼻や口腔粘膜、心臓、血管内皮、小腸に多く存在するため、これらに関連する障害により多様な後遺症として症状を呈する可能性があります。

    新型コロナウイルス感染症後遺症について – COVID-19有識者会議 2021/05/28

    https://www.covid19-jma-medical-expert-meeting.jp/topic/6466
    • 疲労 (fatigue)
    • 脳霧 (Brain fog)
    • 匂いと味の喪失 (Loss of smell and taste)
    • 息切れ (Shortness of breath)
    • 咳 (cough)
    • 関節痛 (joint pain)
    • 胸の痛み (chest pain)

    その他、以下の症状もあります。

    • 睡眠の問題 (sleep issues)
    • 不安 (anxiety)
    • 腸の問題 (gut problems)
    • 発熱 (fever)
    • 筋肉痛 (muscle pain)
    • うつ病 (depression)
    • 頭痛 (headache)
    • 急速な心拍 (rapid heartbeat)

    Long COVIDでは、まれに以下の後遺症が生じる可能性がある。

    • 心筋の炎症 (Inflammation of your heart muscle)
    • 肺関連の問題 (Lung-related issues)
    • 腎臓の問題 (Kidney problems)
    • 脱毛 (Hair loss
    • 皮膚発疹 (Skin rashes)
    • 集中力と記憶力の苦労 (A hard time with concentration and memory)

    What Is Long COVID (PASC)? – WebMD

    https://www.webmd.com/lung/what-is-long-covid-pasc#1

    その他文献

    Long COVID (PASC) Resources – ampm&r

    アメリカと世界中の何百万人もの人々に影響を及ぼしているLong COVIDについての情報ソース

    https://www.aapmr.org/members-publications/covid-19/physiatrist-resource-center/long-covid-pasc-resources

    編集履歴

    2022/01/08, KeenMe

  • [COVID-19] オミクロン株 – 感染力が強いBA.1、更に感染力も重症化リスクも強いとされる亜型のBA.2も日本で検出さた – スパイクタンパク質に30か所の変異 [2022/02/27]

    [COVID-19] オミクロン株 – 感染力が強いBA.1、更に感染力も重症化リスクも強いとされる亜型のBA.2も日本で検出さた – スパイクタンパク質に30か所の変異 [2022/02/27]

    ID35368

    この記事は,すでに古く,新型コロナウイルスに関する当時(2021/11/29投稿)を記述しています.

    オミクロン(ο)株

    当初発見されたο株(BA.1)にも亜型とされる更に感染力が高いBA.2の感染拡大が懸念されています。ただ、東京医科歯科大学の武内寛明准教授などのグループは2021/12から2022/02中旬までに40人の患者で遺伝子配列検査を行った結果、ο株BA.1.1の感染が73%を占めていることがわかった。海外でもBA.1.1の感染が続く場合、BA.1.2の感染に置き換わる速度は低下しており、今後日本でもBA.1.2への置き換わりは鈍化すると考えられる(2022/02/27)。

    これまでに、懸念された変異株は、アルファ(α)、ベータ(β)、ガンマ(γ)およびデルタ(δ)がありましたが、今回、オミクロン(ο)株の感染が確認されのが昨年2021年の年末あたりでした。その拡大が進み欧米諸国ではο株に置き換わり、その感染が既にピークアウトしている国もあります。

    BA.2は主なPCRキットでは検出することができず、ステルスと言われています。BA.2は当初のο株のBA.1とδ株と比較してアミノ酸配列の69-70番目が欠損しており、現在のPCRキットでは検出できるようにはなっていないため、その有無を判定できません。そのため、そのように呼ばれました。

    日本では、L452R、すなわちアミノ酸配列452番目が変異しているかどうかでο株かδ株を判定しており、ο株(BA.1とBA.2)を取りこぼしすことはありませんが、ステルス(BA.2)かどうかは判定は困難です。

    また、BA.1とBA.2は、亜型として分類されていますが、実は、見つかった順番に従い「ギリシャ文字」を当てているため、そうなっています。BA.1とBA.2は変異箇所が多いものの、共通する部分は少ないとのことです。参考文献である慶應義塾大学医学部 臨床遺伝学センターの報告する「分子系統樹解析」の結果によると、BA.1とBA.2の分岐は、2021年の2~3月に変異して別れたものと推定されています。(2022/02/19, by KeenMe)

    オミクロン株 BA.1とBA.2の変異 (2022/02/10) – 慶應義塾大学医学部 臨床遺伝学センター

    https://cmg.med.keio.ac.jp/covid-19-info/20220210-2913/

    ο株は、そのスパイクタンパク質の30か所に変異があるとのことです。その他のタンパク質にも2か所の変異(根拠情報は未確認)も確認されているとされます。更に、ο株では実験データが殆どないこともあり、世界各国で懸念が広がっており、入境制限の強化を実施する国が増えています。

    日本は、水際対策として11/30から外国からの入国を原則禁止すると発表しました。

    NHKニュース7, 2021/11/29

    https://www.nhk.jp/p/news7/ts/YV1K1Z3YV8/

    スパイクタンパク質のアミノ酸変異

    ゲノムシーケンシングデータ(B.1.1.529)では、この変異体は、スパイクタンパク質への30以上の変化が含まれています。変更の多くは、デルタやアルファなどの変異株で発見されている部分で、感染力の増強、感染を防御する抗体を回避する能力に関連しているとのことです。

    Heavily mutated Omicron variant puts scientists on alert – Nature –

    https://www.nature.com/articles/d41586-021-03552-w

    国立感染症研究所

    • 基準株と比較して
    • スパイクタンパク質に30か所のアミノ酸置換(以下、便宜的に「変異」と呼ぶ。)
    • 3か所の小欠損と1か所の挿入部位を持つ
    • このうち15か所の変異は受容体結合部位(Receptor binding protein; RBD; residues 319-541)に存在する(ECDC. Threat Assessment Brief)。
    • オミクロン株に共通するスパイクタンパク質の変異のうち、H655Y、N679K、P681HはS1/S2フリン開裂部位近傍の変異であり、細胞への侵入しやすさに関連する可能性がある。
    • nsp6 (non-structural protein-6; ウイルスの構造に関係しないタンパク質のこと、スパイクタンパク質はウイルスの構造に関係するタンパク質)における105-107欠失はアルファ株、ベータ株、ガンマ株、ラムダ株にも存在する変異であり、免疫逃避に寄与する可能性や感染・伝播性を高める可能性がある。
    • ヌクレオカプシドタンパク質におけるR203K (配列番号203のアルギニン(R)がリジン(K)に変異)、G204R変異(同様にグリシン(G)がアルギニン(R)に変異)はアルファ株、ガンマ株、ラムダ株にも存在し、感染・伝播性を高める可能性がある(Department Health, South Africa. SARS-CoV-2 Sequencing & New Variant Update 25)。

    SARS-CoV-2の変異株B.1.1.529系統について(第1報)

    https://www.niid.go.jp/niid/ja/2019-ncov/2551-cepr/10790-cepr-b11529-1.html

    SARS-CoV-2の変異株B.1.1.529系統(オミクロン株)について(第2報)

    https://www.niid.go.jp/niid/ja/2019-ncov/2551-cepr/10792-cepr-b11529-2.html

    検査方法

    変異株の検査は、検査キットの開発が済んでいない現在、その方法の概要は、以下の手順で実施されるゲノム解析が必要です。

    1. スクリーニング(新型コロナウイルスに感染しているかどうか)
    2. 判定(新型コロナウイルスが陽性である場合は、以下の検査を実施)
    3. ゲノム解析(全ての遺伝の配列を読む)
    4. 判定(変異株の配列と比較して、変異株のいずれに当たるか判定する)

    感染が広がる国と地域

    2021/11/30現在、以下の国と地域で新型コロナウイルスのオミクロン株の感染が確認されています。同日、日本でもオミクロン株が初めて確認された。

    Australia: 2 cases, Austria: 1 case, Belgium: 1, case, Botswana: 19 cases, Canada: 3 cases, Czech Republic: 1 case, Denmark: 2 cases, Germany: 3 cases, Hong Kong: 3 cases, Israel: 1 case, Italy: 1 case, Netherlands: 13 cases, Portugal: 13 cases, South Africa: 77 cases, Spain: 1 case, United Kingdom: 9 cases

    CNN

    https://edition.cnn.com/2021/11/29/world/covid-omicron-variant-countries-list-cmd-intl/index.html

    ギリシャ文字

    No.大文字小文字英表記読み
    1Ααalphaアルファ
    2Ββbetaベータ
    3Γγgammaガンマ
    4Δδdeltaデルタ
    5Εεepsilonイプシロン
    6Ζζzetaゼータ
    7Ηηetaイータ
    8Θθthetaシータ
    9Ιιiotaイオタ
    10Κκkappaカッパ
    11Λλlambdaラムダ
    12Μμmuミュー
    13Ννnuニュー
    14Ξξxiクサイ
    15Οοomicronオミクロン
    16Ππpiパイ
    17Ρρrhoロー
    18Σσsigmaシグマ
    19Ττtauタウ
    20Υυupsilonウプシロン
    21Φφphiファイ
    22Χχchiカイ
    23Ψψpsiプサイ
    24Ωωomegaオメガ

    編集履歴

    2021/11/29, KeenMe
    2021/11/30, オミクロン株の感染が見つかった国

    2022/02/27追記(BA1.1)